こんばんは。篠木です。
大学で美術を教えています。制作もするけど、専門は美術教育。
この職に就く前は、23年間公立小学校で教えてました。
今、教育はすごい状況に陥ってますよね。
2月の後半辺りから、子ども達は学校に来ることができない。
授業を受けられない状態になっている。
最初は、そのうち収束するであろうと思っていた教育関係者も、こんなに続くとは思っていなかったと思う。
そして5月4日。
政府は5月末までの非常事態宣言を延長し、学校も休校延長をせざるを得なくなった。
今、子どもに教えているのは教育現場じゃない人たち
休校になって思うのは、どうやって子ども達の学ぶ機会を作っていくかということ。
初めは、学校任せになっていた教育を家庭に1度戻すメリットもあると考えてた。
でもその時期もとうに過ぎて、現在は家庭とか学校とか分けてる場合じゃなく、どうやって子どもの学ぶ状況を作っていけるかと必死になって大人が考えて行かなきゃいけないんじゃないかと思うんだ。
先日だったかな。芸人の小島よしおさんがテレビに出てて、子ども達にyoutubeで算数の円周率を教えるのが放送されてた。
youtubeで検索すると、たくさんの教育動画がある。芸能人さんのもあるし、塾の先生や大学生がやっているサイトもある。
みんな、家から出られない子ども達に、どうやった勉強する時間を作れるか、どうやったら理解できるかを考えてやってると思うんだ。
じゃあ、教育現場は?
家庭学習用の課題は配られているけれど、夏休みの宿題のように、子どもの自主性に任せきりになっていないだろうか。
そう、今子どもの世界から学校の先生の存在が消えていってるんだ。
何が平等なのか?
今、本職の教育現場がやれることは何か。
うちの大学では4月中旬から遠隔で授業を始めたんだ。
まずは各学生に、持っているデバイス(pc、スマホ、タブレットなど)や自宅のwifi(有線、無線、無制限かどうかなど)を聞き取った。
その際には、1部の学生がwifi環境が整ってないことがわかり、デバイスもpcやタブレットを持っている学生は1/4以下だった。
全員が揃えない中で、教育現場なら、「全員が揃っていないからできない。」と判断しがちだ。だって教育は平等に行わなければならないから。
でもね、そんなこと言っていたら何もできないんだよ。
うちの学生は実習が多いから、元々卒業年の学生は夏休みは実習に割かれて、無いのも同然なんだ。
だから、授業を先延ばしにすると卒業単位の授業日数が確保できなくなる。
だから、こう考えた。
この状況下で、何が平等なのか。
一律に同じ方法で教えるのが平等ではなく、
同じ内容が伝わることが平等なのじゃないだろうか。
だから、
①遠隔でオンラインで受けれる学生にはリアルで双方向で授業を行う。
②wifiが弱くて授業に参加できない学生や、よく聞き取れなかった学生のために授業を録画し、ダウンロードしてオフラインで学べるようにする。
③インターネットで受講できない学生には、動画をDVDに焼いて、家で視聴してもらう。
④スマホの小さな画面で受講する学生も多いから、予め全ての講義のプリントを用意し、時間差で取りに来てもらったり郵送する。学生はそのプリントなどを見ながら、授業をうける。
などなど、色々試行錯誤しながら毎日授業を行なっている。

何が平等で、何が公平かをわかりやすく伝える絵を紹介するよ。
「平等は公正さを推進させるために全員に対して同じものを与える。しかしそれが正常に機能するのは全員のスタート地点が同じ場合に限られる。この場合では全員の身長が同じ時だ」
BUZZUP【追記あり】「平等」と「公正」の大きな違いが1秒で納得できる画像より
つまり、同じ物だけを提供する(平等)だけだと、結果的に野球の試合を見れない子どもが出てくるということ。
本当の目的「野球を全ての子どもに見せたい」を平等のラインにするなら、提供する物が変わって当たり前ということになる。(これを公平という)
そんな風に考えたら、教育現場はもっと柔軟に動けるに違いない。
wifiがない家庭があるから、全ての学校で遠隔授業ができないのではなく、整っていない家庭の子どもは学校に来て密にならない状況で授業を受けさせてあげればいいのだ。
もしくは、DVDに焼いて渡したっていい。
他にも、密にならないように1クラスを5〜10人ずつに分けて、1日30分ずつ授業をするアイデアもある。そうすればどの子も1週間に1回は学校で授業を受けられるんじゃないだろうか。
言いたいのは全てが整わないからと、さらに1ヶ月延びた休校の間、何もせずにいていいの?ってことなんだ。
話が長くなったんで、また続きを書くよ。
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